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「生物浄化法」の中本信忠さん国際貢献賞を受賞

「生物浄化法」の中本信忠さん国際貢献賞を受賞

中本信忠さんが「生物浄化法」で国際貢献賞を受賞。第21回日本水大賞の表彰(6/25)が水道新聞に掲載された。

 

彼の研究は信州大学応用生物学科時代の 1)緩速ろ過法研究の頃から承知している。

緩速ろ過法の研究者はわが国にはあまりいなく、浄水コストがかからず良い水質が得られるため、注目していた。しかし、企業側からすると、どうもあまり儲からない技術のようだ。

 

我が国の近代水道は、明治から戦前までは英国の技術者(パーマー/バルトン等)により緩速濾過方式で発展してきた。戦後は米国の技術者(ヒルマン中佐)の指導により 2)急速濾過法が主流となった。戦後、米国占領統治の頃、理化学を駆使して水質管理する急速濾過法は、画期的な手法で急速に普及した。

 

水質は緩速ろ過法のほうが、現在でも圧倒的にいい。しかし、四季の変化も著しい我が国で、原水水質の変動も著しく、どんな条件でも安定した水質を十分確保できる急速濾過法のほうが安心である。僅かではあるが水質の懸念は残るため、その担保として塩素消毒が義務化されているという訳である。どちらも一長一短である。

多少人手がかかるが、機械・機材・薬品のほとんど要らない緩速ろ過法は、アフリカなど途上国の中小都市では極めて有効である。受賞はその功績によるものと思われる。中本さんの研究で、途上国の沢山の人々に貢献できたことに敬意を表する。

 

緩速濾過法は全自動の運転ができる急速濾過法に比べ、電気・機械屋さんには評判が悪いようだ。しかし、地方の市町では未だに緩速ろ過池が残っている。中本さんの研究を活かしてもらいものだ。

 

以下に中本さんのブログを載せておきます。欧米では「緩速濾過法」とは言わず「生物浄化法」というらしい。専門的ですが、かなり面白い内容です。地方の水道マンは参考にされたらいかかですか。

https://blogs.yahoo.co.jp/cwscnkmt/folder/1159079.html

 

 

 

1) 薬品を使わず、ゆっくりと砂で濾過するだけのシステム

2) 凝集剤によって汚れの粒子を凝集させたのち、砂で濾過する複雑高価なシステム

 

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